トヨタは、中国人エンジニアが商品開発を主導する「中国チーフエンジニア制度」を正式に設立した。一汽トヨタbZ CrossoverとGACトヨタBaozhi 7が間もなく発売される。この動きは、トヨタが「グローバルモデルの直輸入」モデルから脱却し、徹底的な現地化へとシフトしたことを意味する。 トヨタの現地化プロセスは加速しており、2025年1月にはトヨタ中国の副董事長兼総経理に初めて中国人が就任し、2月には上海にレクサスの100％出資のEV工場を建設し、グローバル純電気自動車開発総経理が直接指揮を執ることを発表した。豊田章男会長は、トップセールスを追求するのではなく、「最高の現地市民」を目指す姿勢を強調した。 新体制のもとでの製品開発では、トヨタのグローバルな「安全・安心」基準と、中国市場のスピードとコスト要求のバランスをとる必要がある。トヨタのバッテリー技術は、2026年に実施される新しい国家基準にすでに適合している。トヨタ中国総代表の李輝は、トヨタはグローバルモデル輸入の1.0時代から、現地に根ざした研究開発の2.0時代に移行しつつあり、中国の経験をグローバルな経験に反映させる3.0時代に突入すると述べた。